妊娠の仕組み

妊娠を望む前に、まずは妊娠の仕組みについて正しく理解しておくことが必要です。妊娠とは、男性の精子と女性の卵子が受精し、着床することで起こります。受精とは、膣内に射精された精子が、女性の卵管の奥深くまで待機している卵子と出会うことです。そして受精された卵は受精卵と呼びます。着床とは、受精卵が子宮内膜に根を生やすような状態になることをさします。着床した状態で初めて妊娠したといえるでしょう。しかし、ごく稀に受精卵が子宮内膜に着床できず、子宮外に着床してしまうことがあります。これを子宮外妊娠と呼び、無事に赤ちゃんが育たなくなってしまうために流産するか、あるいは手術をしなければならなくなってしまいます。受精から着床までの期間は約1週間(6日〜10日)くらいで、このころの受精卵は胎盤胞と呼びます。人によっては、この時点で着床出血を起こすことがあり、少量の出血があったり、子宮がキリキリ痛むように感じる方もいます。妊娠しているかどうかをチェックする方法は、市販の妊娠検査薬が1番早くわかります。妊娠検査薬は、尿の中に含まれるhCGの量によって妊娠の有無を調べます。

排卵の仕組み

排卵は、妊娠をするうえではかかせない要素のひとつとなっています。不妊に悩む女性の多くはきちんと排卵がされていない、いわゆる排卵障害が起こっていることが多く、排卵が一定のリズムでおこなわれていなければ、妊娠障害だけではなく、生理不順にも陥ることがあります。排卵は、「卵胞期」、「排卵期」、「黄体期」の3つのサイクルでおこなわれています。卵胞期とは、子宮内膜が厚くなり、妊娠の準備期間にあたります。卵胞刺激ホルモンが分泌されることで、卵巣の中にある卵子に成熟を促しています。また、卵巣で卵胞が成熟すると、卵巣からエストロゲンが分泌されるようになります。排卵期には、排卵が近づくにつれて、エストロゲンの分泌がさらに活発になります。充分な量になると、脳下垂体から黄体ホルモンが分泌され、排卵が促されるようになります。そして、排卵が終わると黄体期となり、プロゲステロンというホルモンが子宮内膜に働きかけることによって、受精卵が着床して妊娠しやすい状態をつくります。この時点で受精卵が着床すれば妊娠となり、逆に妊娠しなければ、不要な子宮内膜が剥がれ落ちて月経とともに排出されます。